福岡紙もの屋は主に古いものを取り扱うお店です。
1. 品物の価値評価
当然ながら、品物の価値を慎重に評価します。
最も大事な点は、現在の需要がどれほどあるかです。
お店側としては、需要がないものを買取していては在庫が溜まる一方で、利益が上がりませんので、経営が苦しくなります。
そのため当店では、店主が実際にこれまで売買した多くの経験の中から、需要があり、今でも価値が付くものに値段を付けて買取させて頂いております。
このような職業・業界でも、需要は景気や世界の情勢などに大きく左右されることがあるため、価値の評価はご依頼頂いた時点での評価となります。
特に古いものは過去と現在との価値の差が著しい傾向があり、例えば、昭和のバブル期に購入されたものを売却されたい場合、現在の価格の乖離(価格差)がとても大きくなってしまう傾向があります。
反対に、昔はさほど価値がなかったものに値が付くという可能性もあります。
結局は現在需要があるかどうかというところに行きつきます。
また、ただ古ければ良いというものでもありません。
古いものを求めている方の人口動態や趣向、年齢層、客層、国籍など様々な要素が複雑に絡み合っているとも言えます。
ですので十把一絡げに買取価格を設定することはとても困難だとも言えます。
そのような様々な要素を加味しながら、買取金額を設定しております。
2.運営コストを考慮
買取査定の金額設定については、「買取・販売・業務管理維持にかかわる様々なコスト」を考慮に入れております。
商売ですので、どうしても様々なところでコストが掛かります。
- 人件費(店主の人件費およびアルバイト等の費用)。
重量のあるものを運ぶための負荷コスト。
- 販売関連コスト(販売における手間や資材費など)
- 広告費(インターネット広告・ホームページ運営費用等)
- 交通費(出張買取時のガソリン代など)
- 店舗維持費(在庫管理・家賃・火災保険など)
- 販売ルートの確保(人脈作り、新規顧客開拓など)
- 出張査定の時間(移動・労働拘束時間など)
- 専門知識向上のための時間と労力(読書や経験値など)
当店は、大手企業ではない零細・個人事業のため、全体的なコストは低くなる傾向があり、その分を買取金額に上乗せできるように心がけております。
また、買取対象商品に関しては、日ごろから学び、取り扱い商品を多くし、経験を積むことで専門性を高める努力をしております。
この業界は経験と実地がものを言う仕事で、短期間での商品知識の教育は難しい側面があります。
当店は買取から販売まですべて自身で10数年以上事業を行っています。
事業継続のため、毎日様々なことを読書などして学びながら知識を増やすよう心掛けております(それでも多種多様なものに出会うためすべてを網羅するのは難しいとも感じております。)。
3. 販売後の年単位で発生するコストを考慮
買取品を販売した際の売上に対する税金や運営費用も考慮し、最終的な買取金額を決定します。
- インターネットによる販売手数料など
- BtoB取引(業者間取引)による手数料
- 税金(所得税、市県民税、消費税、個人事業税等)の支払い
販売した商品の利益は、きちんと税金として社会に循環させるように努めております。