以前、「書画・掛軸の鑑定をお願いできますか?」というお問い合わせをいただくことがありました。
現在は、そうした紛らわしい表現をあえて避けているため、そうした問い合わせはなくなっています。
鑑定というのは、おそらく本物か偽物かを見分けてくださいという意味だろうと思います。
依頼される方によっては、査定(値段つけること)を鑑定と言われる方もおられ、たまに混乱することがあります。
前者のような本物か偽物かを断定(鑑定)するのは正直自分では難しいと言うのが本音です。
特によく知られている作家(例えば横山大観など)の書画は、昔の書画愛好家やプロの方がお手本として「模写」したものや「偽物」も多く残されており、一般の方にはそれが本物かも?という期待感を抱く原因ともなっているのかなと思います。
もしかしたら本物かも?というものでも、本物ですと保証することは大きなリスクも伴うため、自分としては正直やりたくないです(笑)
というより、できません。というのも、こちらも本物として販売することができないから。
ですから鑑定してほしいという方へは、公的な鑑定機関をおすすめしています(鑑定機関がどこにあるかのお問い合わせはご遠慮ください)。
一方で、あまり名前が知られていない作家の作品や、知る人ぞ知る静かな作品には、贋作も少なく、取り扱う側としては非常に安心です。
価格も手頃で、味わい深いものも多いというのが私の実感です。
こういうものに値段をつけることを「査定」と呼ぶのかもしれません。
私としては比較的安価なものでも、静かで落ち着いた感じで掛けられたり、歴史の息吹を感じられるような水墨画や、書道、漢詩などの掛軸、書画を査定・買取して取り扱いたいなと思っています。
それが、自分のスタイルに合っているように思います。
どなたの作品かわからないものでもお気軽にお問い合わせください。