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筑前西郡史 福岡西部の庶民の歴史を知るのに絶好の本

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『筑前西郡史』(由比章祐 著)という本を読んでみました。

福岡西部の農民の生活の歴史について書かれた本です。

今でいうと、福岡市早良区と西区(糸島や前原など)辺りです。

 

この本の筆者の由比章祐さんという方(物故)は、福岡の西の地域の古文書などを蒐集・研究されていた方です。

それにしても、よくこのような細かな地方の庶民の間に起きた出来事を調べられて、出版されたなと感心します。

同時に黒田藩政の推移についても詳細に書かれています。

総ページ数は370ページ。

 

この本を読んで、戦国・安土桃山時代~江戸期の福岡藩下の庶民の暮らし(ここでは西部の暮らし)というのは、想像以上に大変だったんだろうなと強く感じました。

今でこそ福岡県と言えば、日本全国から見ても、そこそこ都会で、住みやすい地域とされています。

特に糸島と言えば、福岡でも有数の観光スポットになっています。

 

ただ、江戸期の福岡西部の庶民は築城に駆り出されたり、重い年貢で苦しんだり、大飢饉で随分と苦労されたんだろうなと感じます。

享保の大飢饉(江戸中期・1732年頃)では福岡藩の人口は3分の1まで激減しているのですから、飽食の時代と言われる現代社会では考えられないことです。

 

現代社会は大変な世の中と言われますが、この本を読むと、江戸期の福岡庶民の暮らしは壮絶だったとしか言えないですね。

そんな大変な歴史を経て、私達は便利な現代社会を生きているんですね。

住みよい暮らしができるようにしてくれた、名もなき先人たちに感謝しなければいけないと思いました。

毎日ご飯を食べられるだけで幸せですね。

 

また、庶民目線とは反対に、福岡藩の藩政としても、これと言った基幹産業がなかったため、藩の財政も大変だったろうと推測されます。

 

福岡西部の歴史について詳しく知りたい方は、本書を読んでみられると良いかもしれません。

ご参考まで。

筑前西郡史 (1980年)(アマゾン)

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