書画の勉強

『王羲之と日本の書』に行ってきました(九州国立博物館)

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福岡紙もの屋です。

先日、九州国立博物館(九博)へ『王羲之と日本の書』に行ってきました。

(開催期間 2018年2月10日~4月8日)

九博は休日は混んでゆっくり観ることが難しいので、平日に行きました。

雨の日だったので、なおさら人が少なくゆっくり観覧できました。

 

私も職業柄、書の掛軸には多く接しているため、勉強も兼ねてです。

父が書道をしていたからか、どうも絵画よりも書の方がとっつくやすいです。

(私は書く方はからっきしダメですが)

 

王羲之(おうぎし)の書は実は肉筆は現存していないんですね。

博物館で展示されている王羲之の書は真跡(しんせき)の精巧な摸本(もほん)。

 

摸本だかと馬鹿にできなくて、

文字の輪郭を敷き写して、その中を墨で填める技法で、

この技法により、原跡の筆勢までしっかり再現できているとのこと。

これを『双鉤填墨(そうこうてんぼく)』と呼ぶそうです。

この方法による模写を搨模(とうも)と呼ぶそうです。

六朝時代(222年 - 589年)から唐代にかけて広く行われていた技術だったようです。

 

唐の皇帝であった太宗(たいそう)も王羲之の書を好み、

残存する王羲之の真筆の書をもとにして摸本を作らせていたそうです。

 

王羲之の摸本が現在でも残っているのは、

そのようにして、当時の人が王羲之の書を愛し、

手本にしたからでしょう。

 

その一部は奈良時代に遣唐使により海を渡り、

日本の書に多大な影響を与えたということです。

今回の『王羲之と日本の書』では、

日本の書の歴史の変遷まで知ることができる構成になっています。

王羲之へのあこがれ

王羲之の書は入口を入ってすぐに展示されてありました。

王羲之の搨模(とうも)は五点、拓本(墨拓)三点+一点(蘭亭図巻・墨拓)です。

残念ながら、王羲之の書で一番有名で、

一番傑作とされる『蘭亭序』の展示はありません。

 

王羲之目当ての方は、最初に第一章をじっくり観られることをおすすめします。

第二章以降は、日本の書(小野道風や藤原行成など)が中心です。

いずれにしても、どれも見応えがあります。

展示品は全部で116点。

織田信長や空海、栄西、市河米庵、副島種臣等々、

名だたる方々の書画が展示されていました。

 

今回は、時間に限りがあったので、

数時間観て帰るだけと思っていたのですが、

とにかく書の世界の奥深さに触れ、

私の職業柄、書についてキチンと学ばなければいけないと思い、

特別展『王羲之と日本の書』の本・冊子(大判)?も購入しました(2800円)。

博物館で観覧している時は、感心して展示物を眺めてのですが、

帰ってから数日すると内容を忘れることがよくあります。。

それに数時間という短い間では、

内容の理解まで到達できないことが多いです。

 

ですので、今回は特に私が興味がある分野なので、

復習を込めて、この本を枕元に置いて眺めてみようと思います。

 

今回の九博開催の西日本新聞創刊140周年記念特別展『王羲之と日本の書』については、

昔の人の書いた書を、私達一般人が読むことは難しいですが、

『鑑賞する』という観点からなら面白いと思います。

 

普段何気に使っている漢字や仮名文字について知ることができる、

またとない機会ではないでしょうか。

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