九州国立博物館で開催されている「若冲琳派 京の美術展 きらめきの細見コレクション」展へ行ってきました。

今回は伊藤若冲の展示が観れるということで、楽しみにして行ってきました。
平日の割に来場者も多かった印象です。
実際には若冲中心というよりは、若冲や琳派の江戸期の絵師の展示だったり、金工作品などが展示されていました。
作品の解説文が長くて、文字が小さかったので、高齢の方には結構読むのが難儀に感じられたみたいですね。
確かに自分でも「文字ちっちゃ」ってなったので、音声ガイダンスが流れる機材を借りれば良かったと感じました。
ただ、解説もいいけど、解説ばかりにとらわれると、肝心の中身を感じられにくくなることもあるので、バランスが難しいですね。
今回の展示は、毛織物業で財を成した、初代細見亮市(通称:細見良、号:古香庵)という方から3代に渡ってコレクションされたものらしいですが、特に初代の方の審美眼や行動力はかなりのものだったんだろうなと想像します。
上のパンフレットの表紙にもあるように、伊藤若冲の「雪中雄鶏図」はひときわ異彩を放っていました。
一度じっくり観て、通り過ぎてからまたもう一度観に引き返したぐらいです(笑)
それでも上記の絵は、若冲の30代前半の初期の作品らしく、その当時からもうちょっと常人離れしてたのかもしれないですね。

上記は出口付近に展示されていた、「鶏図押絵貼屏風」の複製です(ここだけ写真撮影可)。
若冲は墨の濃淡の使い方が絶妙だったんでしょうね。濃淡の使い方で鶏の輪郭がビシッと伝わる絵というのもなかなかないですよね。
それから、他の絵なんか観ても、余白の使い方も上手いんだなと感じました。
その他、祇園祭礼図屏風や、葛飾北斎、酒井抱一、鈴木其一の絵などもありました。
その後、毎度のことながら、その上の階の「文化交流展示室」にも寄ってきました。
ここの展示も実は面白いんですよね。展示物も定期的に変わるので。

たぶん、以前は展示されてなかった、景徳鎮窯の南宋時代の白磁水注。形が丸みを帯びてなんか印象的でした。

百済観音立像。これは模造。しかし、よくこんな模造を造ったなとそれに感心。
模造と言っても、現代のように樹脂とか3Dプリンターで作ったものとはわけが違うわけで。木造なんですよね。ものすごい精度の高さです。
もとは飛鳥時代の作だそうですが、この作品は昭和初期に大英博物館の依頼で作られたものだそうです。
それにしてもちょっと雰囲気がすごかった。
と、まあこんな感じで、毎度のことながら博物館で過ごす時間は至福のひと時です。
