掛軸を見る際に、ある程度経験を積むと外側の表具や、軸の棒の部分についた軸先と呼ばれるものなどを見るとある程度内容がわかることもあります。
ただ、これがまた厄介と言いますか、そうでもないものも結構あることがあるんですよね。
後年に掛軸の表具屋さんに表装をし直してもらったような掛軸ですと、中身は古いものなのに、外側は新しかったり、軸先部分がプラスチックであったりすることもたまにあります。
その中には比較的価値のあるものも含まれている場合も、数は多くはないですが稀にはあります。
ですので、表装だけ見て判断するのが最善かというと、そうでもない部分ではあります。
当店では、基本的にはすべて中身は拝見するようにはしています。それでも結局やはり難しかったか…というものは多いですが(笑)
また、拝見している際に、この掛軸がどんなものかというのも併せてお伝えすることも多いです。
基本的には福岡の場合は古いものは特に、九州の絵師さんや名士のような人の作品が出ることが多いですね。どうしても土地柄は出ます。
それから、盲点なのが、掛け軸の状態になっていない条幅(画仙紙や絹など)に書かれた「書(書道作品や漢詩など)」や山水や仏画などを描かれた「絵」で表装していない業界用語的に言うと「まくり(めくり)」と言いますが、そういうものも表装されていないだけで、価値が付くものもあります。当店では買取の対象になる場合もあります。
ですので、簡単に捨てずに一応見てもらおうかなぐらいでお持ち頂くか、お見せ頂くと良いかもしれないですね。
このように、一概に表具の良し悪しで価値が決まるものではなく、あくまでも中身次第ということになるかと思います。
ただし、あまりに期待されてお持ち頂くと落胆も大きくなる場合もありますので、これはというものは保管なさるか、別の方にお見せになって、ちょっと価値の不明なものなどをお持ち頂くのも良いかもしれないですね。
